Sercosはハノーバフェアで来場者50%増を記録！

Sercos Internationalは、先月開催のドイツのハノーバフェアで、前年と比べて50%の来場者増を記録

アメリカのオバマ大統領が訪問したために9ホールは展示会初日の午後まで閉鎖されましたが、Sercosはその後後記録的に多くの来場者を集めることができました。

ハイライトは、Sercos® III SoftMasterのデモでした。Bosch Rexroth、ISG Industrielle Steuerungstechnik、Tenasysの3社の協力により開発されました。標準Ethernetコントローラーを使い、どこまで高速なハードリアルタイムを達成できるかをご覧いただけました。高性能性と高いデタミニスティック性を達成できるのは、Intel i210などのキューとスケジューリングに対応するコントローラーを使用していることによります。リングトポロジーで冗長性に対応して信頼性を確保しながら、機能の制約をなくしました。 Sercosのサイクルタイムは、最大125μsまでに対応できます。著名な企業の数社が、Bosch Rexroth社と共同で、Sercos lll SoftMasterを使う初めてのプロジェクトをすでに実装済みです。中でも、包装機械メーカーの1社がこの技術を非常に歓迎し、自社機械のプログラム全体をInterpack 2017展に間に合うように変換する予定です。

もう一つハイライトは、ボッシュ・レックスロス社のヘキサポッドのデモ。モーションの基本システムとして提供され、ドライブとフライトシミュレータや、その他用途のシミュレータとして利用することができます。このシステムは、使用方法や負荷容量にあわせて、様々なサイズと種類（電気、油圧）で利用可能で、Sercosマスターベースのドライブを搭載しています。このデモでは、高性能のMIMO (Multiple Input Multiple Output) が可能な同期モーションと I/O バスとしてのSercosをご覧いただけました。

また、OPC UA 情報コーナーでは、Sercos用のOPC UAコンパニオン仕様について来場者がさらに理解を深めることができました。

Windows 10タブレットとOPC UA クライアントアプリケーションを使用し、異なるSercosIIIマスターとスレーブデバイスから各種パラメータを抽出/変更できました。 Sercos 専用デバイスと機能プロファイルは、このように、製品やメーカーから独立した、一つ以上のOPC UAクライアントで利用可能にできます。したがって、マシンペリフェラルと上位ITシステム間のデータ交換がこれまでよりさらに容易になり、インダストリー4.0のセマンティック相互運用に関する要求事項に対応しています。

もう一つのブースのハイライトは、製造におけるマシン統合をシンプルにするコンセプトとしてのアプローチにありました。「さらに少ないケーブル、複雑性をより削減、さらに容易なマシン統合」をモットーに、Sercos InternationalはこのアプローチをODVAとOPC Foundationと協力して進めてきました。

Sercosテレグラム、CIPメッセージ、TCP/IPテレグラムが同一ケーブルで動く統一ネットワークインフラを使うと、機械エンジニアとユーザーのマシン統合に関わる費用と複雑性を削減することができます。同時に、それぞれがすでに選択した製品サプライヤーやオートメーションデバイスをそのまま使用し続けることができます。

Sercos対応ソリューションの様々なデモと製品により、このユーザー組織はハノーバーフェアでの存在感を高めることになりました。

「今回は、米大統領の訪問が示しているように間違いなく特別な展示会でした。この状況でこれほど多くの訪問者を集めることができたことをうれしく思います。」
(Sercos Inernational e.V. マーケティングマネージャー Ilona Arnold)

« 概要に戻る