• Sercos技術:

    実績、容易、高速、オープン

トポロジー

Sercosネットワークは、統合する1つのマスターと、オートメーション機能を実行する少なくとも1スレーブ以上で構成されます。通常、デバイスはラインまたはリングトポロジーで単純に明確な命令を受けます。このために各Sercosデバイスには2つの通信ポートがあり、ツイスト2ワイヤーライン (ツイストペア) または光ファイバーのイーサネットケーブルで、前後のデバイスに接続されます。イーサネット技術で全二重通信が可能な結果、論理リングがライントポロジーに現れ、論理二重リングがリングトポロジーに現れます (図を参照)。

基本的なSercosトポロジー (ラインとリング)

ライントポロジー では、マスターはラインの始めか、2本のラインの間に配置されます。データを含むテレグラムは、スレーブを通過し、最後のデバイスにより「ループバック」されます。全てのデバイスが双方向に通過するデータの分析を行うため、すべてのデータがデータ自身の位置する順番に左右されず、各デバイスに1サイクルで届くことが保証されます。このように、例えばアセンブリラインが長くなる場合でも、統合に高額な費用を必要とせずに、あらゆるデバイスをネットワークに統合可能です。

1本のケーブルを追加することで、Sercosネットワークは リング を形成することができます。これをするには、1ラインを最終スレーブとマスター間または最終スレーブ間に追加します。マスターは2つのポートから逆方向にリングを送るため、リングの両方向からデータを分析することも可能です。ライントポロジーのこうしたメリットに加えて、リングトポロジーでは冗長ケーブリングを追加できます。これにより、リングが中断されても補償され、同期特性は失われず通信エラーも発生しません

シングルデバイスまたはマシンモジュールも、支線または伝送線でラインまたはリングに接続可能です。これを達成するには、適切な支線ポートをもつインフラコンポーネントをネットワークに統合するか、またはこの機能をSercosデバイスに直接統合します。Sercosは、階層的なカスケードネットワーク構造もサポートしています。同時に、個別のネットワークセグメントがSercosで相互接続され、リアルタイムで接続された、完全に同期したネットワーク構造の構築が可能になります。シングルセグメント内のサイクル時間は変えることができます。例えばドライブと高速I/Oを250μsで接続し、コントロールシステムを2msで接続できます。ネットワーク全体のデバイスは、リアルタイムに相互通信が可能です。さらに、ネットワーク全体のすべてのデバイスの同期が保証されます。